本研究では、スポーツ現場で簡易的に活用できる利用可能エネルギー量(EA)不足の評価方法の有用性について検討した。その結果、実際の安静時エネルギー代謝(RMR)と推定RMR値から算出されるRMR比や低EAによる生理的な症状を評価するアンケート手法(LEAF-Q)では、日本人女性アスリートの低EAリスクを評価できる可能性があると考えられた。アンケート手法は非常に簡便でスポーツ現場でのスクリーニングに適している一方で、高リスクのアスリートを全て把握することは難しいため、BMIや除脂肪量などの体格指標やRMR比などの代謝指標を加味して、総合的にリスク評価を実施することも必要と考えられる。
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