研究実績の概要 |
本研究では、長期間継続測定した幼児の身体活動量の変動パターンと体力および生活習慣との関係性を明らかにすることを目的としている。本年度は、1年間継続測定した身体活動量のデータから変動パターンを分類する。 本研究では、4,5歳の幼児39名(4歳児19名、5歳児20名)を対象に加速度計を利用し、身体活動量を測定した。毎月、測定園を訪問し、測定器を1日持ち帰り、データの取り込みおよび整理を行うとともに、電池の交換など機器の整備も実施した。定期的に園への訪問およびデータの整理を行うことで問題が生じた際は、 素早い対応が可能と考えられる。平成29、30年、令和元年と予定通り測定を実施することができた。また、平成29年、30年、令和元年の6月と10月に体力(身長、体重、足圧バランス、25m走、立ち幅跳び、テニスボール投げ)を測定した。これに加え、質問紙票により生活習慣(睡眠時間、遊び相手や内容、テレビゲームの利用状況)について質問紙調査を実施した。分析にはSPSSを利用し、統計解析を行う。 令和元年度は、これらのデータを整理、解析し、学会発表を行った。 期間全体を通じ、変動パターンを明らかにすることができなかったものの、長期間継続してデータを測定することができ、幼児における年間の身体活動量の変動を明らかにすることができた。また、その変動と気象(特に気温)との関係を確認できたことは大きな成果と考えられる。
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