乳幼児眼科健診で屈折異常をスクリーニングする手段として屈折検査が有用であることは知られているが、調節麻痺薬を使用しない限り正確な屈折度数が得られているかは定かでない。本研究では調節の介入がほとんどない眼軸長と角膜屈折力に注目し、それらを用いて決定された検出基準で未就学児の屈折異常をスクリーニングできるか検証することを目的とした。検証では生体計測値からアメリカ小児眼科斜視学会の定めるAmblyopia risk factors(ARF)に該当する屈折異常の検出が可能か評価された。結果として決定された検出基準は良好な感度と特異度を示した。
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