ボム語は、チベット・ビルマ語派チン語支の中部チン語群に属する少数言語であり、インド北東部のほか、ミャンマー西部、バングラデシュ南東部などでも話されている。本研究期間中、研究代表者は、インドのミゾラム州とミャンマーに渡航し、現地でボム語を始めとする様々なチン系言語の記述言語学的な調査を行った。現在は現地で得られたデータをもとに、音韻と語彙の分析、文法の記述を進めている。 さらに、ボム語と同系統のティディム・チン語やアショー・チン語などのチン系言語の調査も行っている。ボム語との対照的観点から方向接辞などの文法現象を調べたほか、名詞修飾構造や言語接触についても研究会や論文などで発表している。
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