近年,外国語学習をどのように正確に評価し,その能力を判断していくのかという問題はますます重要性を増しているように思える。これまでの外国語能力の評価は主にペーパーテストにより行われてきた。言うまでもなく,ペーパーテストによる外国語能力評価は評価法のゴールデンスタンダードではあるが欠点があることも事実である。本研究の結果を応用することで,「どの程度」理解しているかなどの定量的な評価問題を設定せず,聞いているだけで理解の程度を評価し,音声を聞いているだけで「単語レベル」,「文法レベル」,「音素聞き取りレベル」などを独立に評価することが可能になる可能性がある。
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