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2022 年度 実績報告書

公共事業における入札制度と工事品質に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 17K13727
研究機関滋賀大学

研究代表者

石井 利江子  滋賀大学, 経済学系, 准教授 (40456918)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード競争政策 / 公共工事
研究実績の概要

公共事業において安全性や耐久性などの工事品質が確保されることは重要であり、手抜き工事を防ぐための様々な方策が検討されてきた。特に、調達入札における落札額は工事品質に大きな影響を与えるものと考えられており、落札額の低落を防ぐことによって工事品質を維持しようとする施策がとられてきた。しかし、入札金額の選択と工事品質の選択は独立の意思決定である可能性もあり、そのような場合には、落札額の低落を防ぐことによって品質を維持しようとする試みの効果は限定される。
そこで本研究は、入札における落札額が工事品質に与える影響を実証分析によって明らかにすることを試みた。具体的には、地方自治体の発注する工事の入札データと工事成績評定点をマッチングさせ、さまざまな要因をコントロールした上で両者の間の関係を分析した。その結果、本研究のデータでは落札額と工事品質の間の関係は確認されず、入札行動と工事品質の選択は独立であるという可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The effect of price on the quality of public construction in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Hatsumi Kentaro、Ishii Rieko
    • 雑誌名

      Japan and the World Economy

      巻: 62 ページ: 101134~101134

    • DOI

      10.1016/j.japwor.2022.101134

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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