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2018 年度 実施状況報告書

ブランド・スイッチ要因とロイヤルティ要因の包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13807
研究機関専修大学

研究代表者

八島 明朗  専修大学, 商学部, 准教授 (30583223)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードブランドスイッチ / スイッチングコスト / エネルギー市場
研究実績の概要

本研究では消費者が他のブランドスイッチの要因についてスイッチ先とスイッチ元を考慮して検証することが目的である。またバンドルに着目し、消費者が別のサービスで契約中のブランドに対してブランドスイッチを行う要因を検証する。
昨年度は起点となる研究を行った。本年度はバンドルの状況を統制し、ブランドスイッチ先候補の特徴の違いと、ブランドスイッチ先候補に対する満足度の影響について検証を行った。本年度の調査でもインターネット調査を使い、関東地方・中部地方・関西地方の消費者に対して、家庭向け電気サービスについて、ブランドスイッチを想定したプロモーション効果を検証する調査を行った。調査では契約中の電気会社と契約中であり、かつ特定のインターネット会社を使用している消費者を抽出した。
さらにインターネット会社の利用サービスによって「リレーション型」と「非リレーション型」に回答者を分類した。その上で満足度が高いサービスがブランドスイッチ(バンドル)を訴求した場合と満足度が低い場合のサービスがブランドスイッチ(バンドル)を訴求した場合のプロモーション効果の違いについて検証した。
加えて、プロモーションの質的な違いの差を検証するため、同じ金額のプロモーションにおいて、手数料(スイッチングコスト)を削減した場合とインセンティブ(キャッシュバック)を増やした場合での効果の違いについても調査した。加えて、同時に現在契約中の電力会社、スイッチ先のガス会社または携帯電話会社に対する満足度も調査しその影響関係についても検証した。研究の結果は今年度分析中であるが、仮説通りの傾向を示した部分とそうではない部分がある結果となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

毎年、定期的に調査を行う事ができている。
若干予定と異なる傾向もみられているものの、以前の研究と整合性のとれる傾向が出ている。そのため、さらに調査を行い成果をまとめて公表した。
ただし近年の当該分野の研究は複数の調査が必要であるため、公表には若干時間がかかることも考えられる。

今後の研究の推進方策

今年度は前半では昨年度に引き続いてブランドスイッチについて検討していく。
特に今年度はポイントカード/ロイヤルティプログラムの影響について検証した。

その上で今年度後半では得られたデータを横断的に分析して包括的な研究を完成させたい。

次年度使用額が生じた理由

予定よりもアンケート調査の費用が当初予定よりも少なかったため。これは調査対象者の抽出が難しく、多くの対象者を抽出できなかったことが原因である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 家庭向け電力小売り市場におけるブランドスイッチ要因の検証 ~ロイヤルティモデルによる検証~2019

    • 著者名/発表者名
      八島明朗
    • 雑誌名

      専修大学商学研究所報

      巻: 5 ページ: 1-19

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ブランドスイッチにおけるサービスバンドリングの影響2018

    • 著者名/発表者名
      八島明朗
    • 学会等名
      日本消費者行動研究学会
  • [図書] 消費者行動の実証研究(第4章「顧客との継続的な関係とその構築」担当)2018

    • 著者名/発表者名
      八島明朗(守口剛他編著)
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      中央経済社
    • ISBN
      978-4502282614

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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