研究課題/領域番号 |
17K14000
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
出川 真也 大正大学, 地域創生学部, 専任講師 (00451659)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 「地域回帰」志向 / 地域担い手人材 / 地域人材育成 / 教育的要因 / 類型化・数値化 / 参加型評価(アセスメント) / 社会教育 / 生涯学習 |
研究成果の概要 |
本研究では、地域の担い手人材が地域に関心を向ける動機や意欲を「『地域回帰』志向」と呼び、この形成過程と要因を教育学的観点から類型的・数値的に明らかにすることを試みた。 研究の結果、インタビュー、グループヒアリング、ワークショップ、アンケート調査を組み合わせて行うロジックモデルを基盤とした参加型アセスメント(評価)手法を考案した。これにより研究対象者の実感に根ざした形で、地域回帰志向の形成にかかわる時期、場所、人物といった要因を特定するとともに、その志向形成における各要因の影響度合いの数値的可視化を実現した。また、当研究の実施により研究対象者自身の取組モチベーションを向上させる効果も観察された。
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自由記述の分野 |
教育学(社会教育・生涯学習論)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域担い手人材の「地域回帰」志向の形成過程とその要因の可視化を図る本研究は、「暗黙知」の「形式知」化という点において学術的意義があるとともに、得られた知見をもとに教育プログラム開発を推進できることから「実践知」的側面でも有意義であったといえる。 また、近年の地方創生における政策的研究では直接取り扱いにくい基礎的領域を明らかにする一方で、得られた知見を活用する方策や方法を具体的に示唆できる点でも社会的意義を有しているといえる。さらに地方創生における地域の担い手人材育成方策にとどまらず、我が国のいわゆる「愛国心」教育の在り方に関する議論に対しても示唆的知見を提供する意味でもその意義は大きい。
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