本研究では,実世界の問題解決のためにモデルを構成・洗練するモデリングの特性を生かして,実世界の文脈と関連づけて統計的概念を醸造しながら統計的推論を促す新たな授業構成枠組みを開発し,その成果を教員研修に適用する可能性を明らかにすることができた。こうした教師教育まで射程に置く実証的かつ総合的取組は,国内外の先行研究には見られず,ここに本研究の学術的意義を有する。また,こうした本研究の成果は,知識創造化・情報化社会の中で自立・協働・創造を持続させる資質・能力を備えた人材の輩出に貢献できうる点で社会的意義も有する。
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