重度・重複障害をもつ児童・生徒における触・振動に対する定位反応の定量化および教育支援に関する研究を行った。重度・重複障害児へのコミュニケーション支援においては、対象児と支援者のかかわりの前提となる覚醒水準の確認した上で外界への注意が向きやすい環境をいかに調整し実現するのかが重要である。そのために、本研究は定位反応へ着目し、(1) 無線デバイスによる振動刺激を提示した実験的観察、(2) 人のタッピングによる実験的観察によって得られた映像から参加児の動きを定量化し、定位反応の身体部位による違いと反応の時間的変化を明らかにした。この (3)定位反応の時空間的特徴を活用した教育的かかわりを実施した。
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