研究課題
若手研究(B)
直交型モジュラー多様体や点付きK3曲面のモジュライ空間の双有理型を研究した。特に21次元以上の直交型モジュラー多様体はほとんど一般型になることを証明した。副産物として鏡映的モジュラー形式に関する関するグリツェンコとニクリンの予想を証明した。点付きK3曲面のモジュライ空間については小平次元の変わり目を調べた。また、ボーチャーズ積に関連した研究(同変ガウス和、くりこみ制限公式、新しい積構造)も行なった。
代数幾何
直交型モジュラー多様体は代数幾何、数論、表現論が交わる豊かな研究対象である。本研究では直交型モジュラー多様体のいくつかの幾何学的性質を研究した。特に高次元でほとんど一般型になるという結果は、「大自然はやはり複雑で奥深い」ということをある意味定量的に示したものと言える。