研究課題
若手研究(B)
高速道路上における自動車交通渋滞を除去するために,二段階渋滞吸収運転に渋滞伝播予測を付加した.また,渋滞が発生する前の下流が減速した時点で開始する早期渋滞吸収運転や,渋滞吸収運転のじょう乱を取り除く補助渋滞吸収運転を提案した.さらに,不均質な自動車交通流に対する渋滞伝播予測付き渋滞吸収運転を構築した.さらに,交通流の安定性の指標の一つであるstring stabilityを用いて,渋滞吸収運転による二次渋滞の発生を抑制する条件を構築した.
交通流
渋滞伝播予測付き二段階渋滞吸収運転や,早期渋滞吸収運転は,早期渋滞除去に貢献すると期待される.補助渋滞吸収運転や,不均質な自動車交通流における渋滞伝播予測付き渋滞吸収運転は,より頑健な渋滞除去に貢献すると期待される.渋滞吸収運転による二次渋滞を抑制する条件は,渋滞吸収運転の設計指標として期待される.以上より,本研究成果は,1台(補助渋滞吸収運転を実施する場合は2台)の車の動きで渋滞を除去する渋滞吸収運転のさらなる発展に貢献する.