本研究では、発展目覚ましいドローン技術とGPS測量技術を応用した望遠鏡較正装置の開発に成功した。開発機を用いた測定で、宇宙線望遠鏡の幾何光学測定(視野方向)に関して世界最高水準の性能が達せられた。2018年、2019年における実地試験において、試験対象となった12台の望遠鏡において視野方向では0.03°の系統誤差の精度で測定することに成功した。 本研究で得られた補正値を宇宙線解析へ導入し、その影響を見積もる解析にも着手しており継続して成果確実である。また、既に収差や感度の解析にも着手しており、別の望遠鏡性能に関しても継続して成果が期待される。
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