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2018 年度 研究成果報告書

融合型テラヘルツ帯分光によるガラスの普遍的励起の研究及びガラスの新評価法提案

研究課題

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研究課題/領域番号 17K14318
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 物性Ⅰ
研究機関筑波大学

研究代表者

森 龍也  筑波大学, 数理物質系, 助教 (30598074)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードテラヘルツ / ガラス / 高分子ガラス / ボゾンピーク / フラクタル / フラクトン
研究成果の概要

ガラスの物理の未解決問題の一つであるテラヘルツ帯の普遍的励起のボゾンピークをテラヘルツ時間領域分光で検出可能であることを実証した。特に低温比熱から決定した振動状態密度とテラヘルツスペクトルを比較することにより、種々のネットワークガラス、そして水素結合系ガラスであるグルコースガラスに対し、テラヘルツ光と振動状態密度の相互作用に関する基礎知見を得た。そしてテラヘルツ光を用いた非破壊・非接触な結晶化度決定方法を新たに提案した。加えて、高分子ガラスの普遍的励起と考えられるフラクタルダイナミクスがテラヘルツ分光で検出可能であることを、赤外光振動結合定数の定式化を行うことによって示した。

自由記述の分野

テラヘルツ分光

研究成果の学術的意義や社会的意義

テラヘルツ時間領域分光によって、ガラスの物理の未解決問題の一つである「ボゾンピーク」を検出できることを示した。これは非晶質物質全般のテラヘルツ帯ダイナミクスを理解するための基礎知見となる。また、物質の結晶化度をボゾンピーク強度を用いて非破壊・非接触にテラヘルツ光で決定できる新たなテラヘルツ光応用方法も提案した。さらに、高分子ガラスの励起であるフラクタルダイナミクスを如何にテラヘルツ光で検出できるかについて、線形応答理論を用いて示した。これは高分子ガラスのテラヘルツスペクトルの普遍的な側面を理解するための基礎知見となる。

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公開日: 2020-03-30  

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