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2019 年度 研究成果報告書

停滞スラブ上火成活動の成因の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K14419
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

柵山 徹也  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80553081)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード背弧域火成活動 / アルカリ玄武岩 / 停滞スラブ / 上部マントル / 流体
研究成果の概要

西南日本(近畿,中国,北西九州),中国東部および東北部,日本海の海山から合計約300個の,新生代後期以降に噴出した玄武岩試料を採取し,全岩化学組成分析(主成分,微量成分,同位体比),一部の試料については斑晶化学組成分析および斑晶中のメルト包有物組成分析を行った.各火山において,岩石学的手法を用いてマグマ含水量を推定し,マントル融解条件を推定したところ,ほとんどの火山下のマントルは,中央海嶺下と同程度の温度であったことがわかった.一方,微量元素組成からは,流体の寄与が示唆されることから,多くの背弧火山の起源として,マントル遷移層に停滞する太平洋スラブからの流体の寄与があると考えられる.

自由記述の分野

火成岩岩石学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ユーラシア大陸東縁部に噴出した背弧域火山の起源として,従来は高温かつ水に富むマントルの上昇流が考えられてきた.一方,この10年で,マントル上昇流は高温ではなく,水に富む組成不均質によるという考えが提案されるようになってきたが,研究対象が限られており,西南日本,日本海,中国にいたる広い範囲で同様のモデルが適用できるか不明であった.本研究では,広域的に試料を採取し,岩石学的にマントル融解条件を推定した.その結果,広域的に見ても当該地域下の上部マントルは高温ではないことが明らかになり,含水マントルモデルがより広く適用できる可能性を示した.

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公開日: 2021-02-19  

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