研究課題/領域番号 |
17K14499
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
真栄城 正寿 北海道大学, 工学研究院, 助教 (40744248)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | マイクロデバイス / タンパク質 / 立体構造解析 / X線結晶構造解析 / 放射光 |
研究成果の概要 |
タンパク質の立体構造情報は、タンパク質の機能解明や創薬において重要である。タンパク質の立体構造は、X線結晶構造解析によって決定されているが、結晶化制御と高品質なタンパク質結晶の作製は、立体構造解析のボトルネックである。本研究では、マイクロデバイスの微小空間がタンパク質の結晶化・結晶成長に与える影響の解明と結晶化空間による結晶化制御法の確立を行なった。結晶化空間の深さが20 um以下の場合は、タンパク質の特定の結晶面が基板に対して特異的に配向することが分かった。また、配向した結晶を用いて連続的にX線結晶構造解析を行った結果、1.5 Aの分解能で構造解析することが可能であった。
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自由記述の分野 |
分析化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、マイクロデバイスの結晶化空間がタンパク質の結晶化挙動、結晶成長に与える影響を明らかにし、配向制御したタンパク質による連続的なX線結晶構造解析法を開発した。本法では、10 umの厚みの結晶から連続的にX線回折データを取得し、タンパク質の立体構造を決定することができた。これによって、膜タンパク質など結晶の大型化が困難なターゲットへの応用が期待できる。膜タンパク質は、創薬の代表的なターゲットタンパク質であり、本法によって微結晶の構造解析を加速することができれば、ライフサイエンス分野に大きな貢献を果たすことができる。
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