研究課題
若手研究(B)
液滴の動きやすさは,凝縮器における液滴の除去やマイクロ流体デバイスでの流体輸送など,様々な場面で重要となる.そこで本研究では,表面構造を作製後に非接触で液滴輸送性能を変更できる面を作製した.具体的には,磁力によって変形する構造をPDMSに磁性体粒子を混合することで作製し,液滴を乗せた状態で磁場を印加することで液滴の輸送を制御できることを確認した.
熱工学
本研究成果の活用を特に想定している分野は凝縮器である.ここでは,固体面に液膜を形成する膜状凝縮から液滴を形成する滴状凝縮とすることで,その熱輸送性能が1桁程度上昇することが知られている.また,滴状凝縮における液滴離脱は重力によるが,凝縮面の構造を操作して素早く液滴を除去することで,さらなる性能向上が見込まれる.