ソフトロボティクスは新しい分野として注目されている.しかし,ソフトロボットのモデリング,設計原理,制御方法などの基礎理論は不十分である.本研究で提案した設計最適化の方法はソフトロボット設計原理の確立に向けての第一歩と考えられる.この方法をさらに発展して,対象物に対するふさわしいロボット設計を実現すると期待できる. 一方,日本では人手不足の問題が深刻化している.食品産業や農林水産業では自動化のニーズが強く求められている.これらの産業に自動化を導入する際に最も困難なのは形状・特性が多種多様な対象物のハンドリングである.本研究で開発したソフトグリッパは食品把持を目的とし,食産業の自動化に貢献できる.
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