NaTaO3は紫外光応答型光触媒としてよく知られるが、その用途から小型粒子の合成が多数であり、大型結晶の育成は目指されていなかった。本研究ではこれまでに報告されている中では最大サイズのNaTaO3結晶を育成できた。また、育成条件の変更によって、さまざまな形状のNaTaO3結晶が生成することも初めてわかった。さらに、NaTaO3を窒化するとエピタキシャル関係に類似する関係をもってTa3N5に変化することが明らかになった。これは、大型のNaTaO3単結晶を利用したために明らかとなった。このように、NaTaO3およびNaTaO3から変換したTa3N5に関する結晶成長に関する新規知見が多数得られた。
|