本研究課題では、大気汚染物質への関心の高まりを受けて、ディーゼル排ガス中の粒子状物質(PM)濃度の測定技術や浄化技術の確立をめざし、これを可能にする二機能性センサを開発するための基礎研究を行った。排気ガス中に含まれる水蒸気を電気分解する際に発生する活性酸素を用いてPMに含まれる炭素成分を燃焼させた。これにより、センサに流れる電流を検知することで、PMの濃度を推定するコンセプトを実証した。また、電流により炭素成分が燃焼することを明らかにした。さらに、触媒活性を高めることにより、より高感度な電極触媒の開発にも成功した。
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