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2019 年度 研究成果報告書

遺伝子置換による糖鎖改変ニワトリの作製とインフルエンザワクチンの効率的生産

研究課題

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研究課題/領域番号 17K14867
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生物機能・バイオプロセス
研究機関名古屋大学

研究代表者

金岡 英徳  名古屋大学, 工学研究科, 助教 (30631973)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードゲノム編集 / トランスジェニックニワトリ / インフルエンザワクチン / 糖転移酵素 / CRISPR/Cas9
研究成果の概要

インフルエンザワクチンの生産を効率的にできる鶏卵を開発するために、CRISPR/Cas9システムによるゲノム編集技術を用いてシアル酸転移酵素を導入した始原生殖細胞(PGC)の樹立を試みたが、細胞の樹立には至らなかった。一方で、トランスポゾンを用いた遺伝子導入法によりシアル酸転移酵素を発現するPGCの樹立に成功し、現在キメラニワトリの作製を行なっている。また、研究期間中にPGC移植によるGFP発現トランスジェニックニワトリの樹立に成功したことから、シアル酸転移酵素導入PGCに移植による操作改変トランスジェニックニワトリの樹立にも期待が持てる。

自由記述の分野

遺伝子工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

新型インフルエンザ発生とパンデミックの懸念からインフルエンザワクチン生産の効率化が急がれている。そこで糖鎖改変トランスジェニックニワトリを用いることで、現在のワクチン作製法をより効率化できると考えた。しかし、単純にニワトリの糖鎖改変を行うとヒトインフルエンザウイルスがニワトリへ感染する危険性が生じてしまうため、CRISPR/Cas9による遺伝子置換やCre/loxP作動性システムを考案した。Cre/loxP作動性システムはニワトリ始原生殖細胞(PGC)への導入に成功し、移植後の定着が観察された。今回樹立したPGCを用いることで糖鎖改変トランスジェニックニワトリの作製が可能になると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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