研究成果の概要 |
ウラン化合物に含まれるウランの価数は4価、6価が最も一般的である。本研究では生成がほとんど確認されていない5価のウラン化合物に着目し、その生成メカニズムを解明することを目的としている。遷移金属とウランの化合物の合成を行い、これらの試料を放射光施設のKEK-PFにてU-LIII吸収端のXAFS測定を行った。UO2, UO3の標準試料のXANESスペクトルと比較し、CuUO4は6価、FeUO4, CrUO4, NiU2O6は5価であると推察された。また新たにCoUO4は5価と6価の混合電子価を取る可能性が示唆された。
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