研究課題
若手研究(B)
本研究はVangl2が関与している神経の形態形成に、どのような分子が関わって影響しているのかを解析することを目的とした。Vangl2相互作用因子を探索し、候補分子を26個特定した。このうち候補分子の発現ベクターを海馬に発現させることで、神経細胞の樹状突起の長さが増大することがわかった。またVangl2の脳領域特異的欠損マウスを作成し、神経回路形成や行動学にどのような影響があるのかを解析した。
神経科学
神経同士の接合部であるシナプスは脳が高次機能を発揮するために必須であり、学習・記憶・情動などさまざまな神経活動に関与している。本研究ではシナプス後部に局在しているVangl2が神経細胞の樹状突起の形態形成に関与していることを明らかにした。今後、本研究で得られた神経の形態形成に関わる因子を解析することで、各種神経変性疾患の解明につながるものと期待される。