これまでに本研究代表者は、神経損傷に起因する神経障害性疼痛にRNA 編集酵素ADAR2 が関与することを明らかにしてきた。本研究では、神経損傷後にRNA編集効率が亢進する「COPA I/V部位」に焦点を当てた解析を行った。その結果、編集型・未編集型のCOPAがともに、ER-Golgi intermediate compartmentに主に局在することを明らかにした。また、RNA編集を特異的に阻害する手法を確立するための検討を進めた。一方、一次知覚神経におけるADAR2発現量とCOPA I/V部位の編集効率が、神経損傷だけではなく、末梢炎症によっても増加することを明らかにした。
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