我々は、高速AFMと徳安法を高速AFM観察向けに改良した手法を用いて骨格筋サルコメアと視細胞の観察に成功した。さらに、免疫細胞化学を併用することで、高速AFMと蛍光顕微鏡の相関観察の手法も確立できた。 骨格筋のサルコメアの観察では、Mライン、Zディスクを確認することができた。加えて、ミオシンヘッドやMミオメシンと思われる分子も見ることができた。一方で、視細胞の観察では、外節と内節の特徴的構造を確認できた。また、ロドプシンに抗体染色をして蛍光顕微鏡を用いて、蛍光発色した領域を高速AFMで観察する相関観察を行った。興味深いことに、1次抗体と2次抗体の結合した構造物をAFM画像で見ることができた。
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