超高齢化社会を迎えた我が国における、60 代、70 代女性の羅患率は推定35%、70%と高く治療法の確立は急務であるが、現在使用されるいずれの薬剤も決定打にはなり得ていない。本研究は骨を作る細胞の活性化と骨を破壊する細胞の抑制を狙った従来法とは異なり, 骨芽細胞の増殖によって骨粗鬆症を改善するという新たな発想に基づくものである。現在まで、新しい骨粗鬆症薬の候補化合物(天然由来)の完成に必要なブロックの調製まで完了した。今後各ブロックを連結して候補化合物を合成できれば、実際にこの天然由来成分を使った細胞実験が展開される段階へと移れる。早期のうちにこの天然成分の合成を達成したい。
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