飼料中アルギニン濃度によるブタの筋線維タイプの変化は、Cat-2の発現量の変化を伴わず、筋線維タイプの変化にCat-2の変化が必須ではないことが示唆された。飼料中アルギニン濃度を変化させたブタでの実験と、培養細胞の培地中アルギニン濃度の実験では、MyHCアイソフォームへの影響が異なり、ブタでの変化は内分泌を介した結果と考えられた。培養骨格筋細胞では、培地中のアルギニンおよびクレンブテロールは分化中にはCat-2AおよびCatT-2BのmRNA発現量に影響を及ぼしたが、分化後には影響がなかった。クレンブテロールの実験よりCat-2のmRNA発現制御にβ2受容体を介した刺激の関与が示唆された。
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