細胞移植治療は、様々な疾患に対して従来の治療法よりも長期間かつ高い治療効果を得られることが報告されている。しかしながら、移植細胞の生存期間や機能を調節可能な方法は存在しないことから、過剰な機能発現やがん化などをはじめ細胞移植の安全性は確立されていない。本研究では、生体内に移植した細胞の機能制御を目的に、inducible Caspase-9(iC9)発現細胞が、iC9特異的アポトーシス誘導剤AP20187によりアポトーシスするiC9システムを基盤とした細胞増殖制御法を開発した。移植細胞に対してiC9システムを搭載することにより有効かつ安全な細胞移植治療を実現できると考えられる。
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