オレアノール酸(OA)サポニン誘導体の中で、すでに臓器への水銀蓄積を抑制することで抗メチル水銀(MeHg)活性を示すことを見出していたOA 3-グルコシドに加え、OA3位オルトエステル体に抗MeHg活性が認められた。in vivoにおいてこれらの化合物の抗MeHg活性をさらに検証したところ、OA 3-グルコシドは臓器への水銀蓄積を抑えるだけでなく、MeHgによる中枢神経障害を軽減させることで、メチル水銀による運動機能障害を改善させる可能性が示された。またOA3位オルトエステル体は主に低濃度MeHgばく露条件において水銀の臓器蓄積を抑制した。
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