がんは日本人の死因の第一位であることから新規治療薬が望まれている。近年、既存の医薬品を他の疾患に用いるドラッグリポジショニングによる創薬に注目が集まっている。本研究ではドラッグリポジショニングの観点からがん治療薬の創薬を試みるとともに、天然物由来の化合物の構造活性相関から新たな抗がん剤候補化合物の探索を行った。 まず、脂質異常症治療薬のlovastatinががん細胞の増殖を抑制することを見出した。また、天然物由来候補化合物の探索では、ケイヒ酸誘導体ががん細胞にアポトーシスを誘導することを見出した。
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