研究課題
若手研究(B)
合成した化合物の生物活性測定を行い、抗菌活性、抗ウイルス活性、細胞毒性を評価し、いくつかの化合物に生物活性が認められた。また、細胞毒性を示した化合物については、ヒト脳腫瘍細胞、ヒト頭頸部癌細胞に対する抗腫瘍活性評価を行い、ヒト脳腫瘍細胞に対してはコントロールとして用いたシスプラチンよりも低い生物活性を示した一方、ヒト頭頸部癌細胞に対してはシスプラチンよりも高い生物活性を示した。
創薬化学
本研究では、多剤耐性菌や多剤耐性ウイルスの出現により需要の高まる、新たな抗菌薬および抗ウイルス薬の創製へと繋がる可能性のある化合物を創出した。また、社会的要請の大きい、新たな抗悪性腫瘍薬の創製へと繋がる可能性のある化合物を探索し、既存の抗悪性腫瘍薬シスプラチンよりも抗腫瘍活性の強い化合物を創出した。