ボリコナゾールは光線過敏症などの副作用があり、Nオキシド体はその要因の候補とされている。 本研究では、代謝酵素のFMO3とCYP2C19の遺伝子型がボリコナゾールの血中動態に及ぼす影響を評価した。さらに、UVB照射がNオキシド体に及ぼす影響も評価した。試験には65名患者登録された。ボリコナゾール代謝比はFMO3 E158K/E308G群が野生群に比べ有意に高かった。CYP2C19の表現型は有意な影響を確認しなかった。Nオキシド体はUVB照射で光増感体へ変換された。 結論、FMO3 E158K/E308Gはボリコナゾールの代謝活性を高め、光増感体は皮膚障害に重要な物質である可能性を確認した。
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