本研究の結果から、脊髄排便中枢で作用する神経伝達物質が複数明らかになった。これまで知られていなかった、脊髄排便中枢で作用する神経伝達物質が明らかになったことで、脊髄排便中枢における排便制御メカニズムの一端が明らかになった。このことは、中枢神経系による排便制御の仕組みを解明するために必要な基礎的な情報を提供し、この分野の研究の進展に貢献するものだと考えている。また、本研究の成果は、ストレス性の腹痛や下痢など、中枢神経系が深く関わる排便障害の病態を解明するために必要となる、基礎的な情報を提供しており、社会的な意義も大きい。
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