• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

脳血管攣縮の治療標的分子の同定

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K15559
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生理学一般
研究機関山口大学

研究代表者

森田 知佳  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70763796)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード脳血管攣縮 / マウス / 脳底動脈 / 等尺性収縮張力 / 脳血流測定 / スフィンゴシルホスホリルコリン / 血管平滑筋
研究成果の概要

組織・生体レベルで血管攣縮因子であるSPCがFyn/分子X/Rhoキナーゼ経路を介して血管異常収縮を惹起するか検証した。
マウス脳底動脈の等尺性収縮張力測定法、脳血管攣縮モデル作製法を確立した。野生型マウスの脳底動脈はSPC累積投与により濃度依存性に収縮した。週齢や性差は10 uM SPC単回投与による収縮に影響しなかった。Fyn KOマウスの脳底動脈の10 uM SPC単回投与による収縮は野生型マウスと比べ変化なかった。分子XのコンディショナルKOマウスの脳底動脈は野生型マウスと比べSPC誘発収縮の減弱傾向があったが更なる検討を要する。SPC誘発血管収縮はFynを介する以外の経路が存在する。

自由記述の分野

血管

研究成果の学術的意義や社会的意義

マウスの脳の動脈は極く微小であるためにその等尺性収縮張力の測定は世界的にも限られた研究室でしか実施されていなかったが、本研究において研究代表者はマウス脳底動脈の等尺性収縮張力測定法を確立した。またマウス脳血管攣縮モデルを作製することに成功した。これらの系の確立によって脳血管組織レベル・生体レベルでの検証を可能にし、脳血管攣縮メカニズム・治療標的・治療薬研究を可能にした。さらに本研究ではSPCによる血管異常収縮経路として既存であるFynを介する経路以外も検証する必要があることを示唆した。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi