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2018 年度 研究成果報告書

エクソソーム含有テロメアRNA定量系による血液中がんバイオマーカー測定法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15656
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 人体病理学
研究機関東京医科大学

研究代表者

小林 千晶  東京医科大学, 医学部, 助手 (20747828)

研究協力者 大屋敷 純子  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードテロメアRNA / エクソソーム / 骨髄異形成症候群 / リキッドバイオプシー
研究成果の概要

本研究ではtelomere repeat-containing RNA(TERRA)に着目し、エクソソーム内TERRAの新規定量系を構築し、がん個別化医療に有用なバイオマーカーとして開発を目的とした。骨髄異形成症候群(MDS)患者の臨床サンプルを用いて血漿中エクソソームTERRAの発現について検証した。健常者とMDS患者の血漿中エクソソームTERRAの発現量を比較したところ、low risk患者、high risk患者、post AML/MDS 患者ともに有意に発現が上昇していた。MDS患者においては血漿中エクソソームTERRAを定量してバイオマーカーにできることが示唆された。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の特色は(1)体液診断の一環として、(2) エクソソームを試料とし、(3)テロメア制御分子であるTERRAをバイオマーカーとして臨床応用するための検出系を構築することである。本研究の成果が臨床応用されれば、テロメア動態の非侵襲的モニタリングが可能となる。また、固形腫瘍のみならず、造血器腫瘍においても、末梢血液中に腫瘍細胞が出現していない病態、たとえば骨髄浸潤のない悪性リンパ腫や多発性骨髄腫、そして造血幹細胞移植後などにおいて、がん個別化医療の実現にむけて臨床的意義は大きい。以上、従来のCTC解析と異なり、本手法は造血器腫瘍を含めたがん全体の体液診断への新たなアプローチとなりえる。

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公開日: 2020-03-30  

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