本研究ではHIV感染者における残存感染細胞の性状解析を目的に、ウイルス由来の短鎖RNAを発現するT細胞サブセットの同定を試みた。抗レトロウイルス療法を2年以上施行し、血漿中HIV RNA量が1年以上にわたって検出感度未満であるにもかかわらず短鎖RNAが検出されている患者5名の末梢血から、フローサイトメトリーを使用して各CD4+ T細胞サブセットを解析したところ、短鎖RNAの発現が検出された主なサブセットはcentral memory、early-differentiatedおよびintermediate-differentiated effector memory CD4+ T細胞であった。
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