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ケモカイン受容体細胞内会合分子FROUNTはマクロファージの遊走・集積の制御を介して炎症性疾患の病態に重要な役割を果たす。これまでにFROUNT欠損マウスにおいて炎症時に誘導されるT細胞サブセットの構成に変化が生じることを見出したが、FROUNTの適応免疫応答における役割については不明である。本研究ではマクロファージによる適応免疫応答制御におけるケモカイン受容体会合分子FROUNTの役割を明らかにすることを目的とし、疾患モデルを想定した各種刺激に対するマクロファージの刺激応答性の解析を実施してきた。本年度は、FROUNT欠損およびFROUNT阻害剤処理した骨髄由来マクロファージを用いて、各種刺激後のマクロファージのライセートよりRNAサンプルを回収し、次世代シークエンスによる網羅的遺伝子発現解析を実施した。またタンパクレベルでも、関節リウマチ等炎症モデルの血漿検体を用いて、各種炎症性サイトカインの定量を行い、FROUNT欠損条件およびFROUNT阻害剤処理条件における炎症性サイトカインの分泌・産生への影響を解析した。網羅的遺伝子発現解析で得られたデータについてパスウェイ解析を実施し、FROUNTが関与するサイトカイン発現制御経路を探索した。
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