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2018 年度 研究成果報告書

The development of the efficacious anti-tumor DC therapies using TGF-beta antagonists

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15735
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 免疫学
研究機関東京医科大学

研究代表者

尹 晶煥  東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (30748885)

研究協力者 真村 瑞子  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードdendritic cell / TGF-β / Smad
研究成果の概要

TGF-βによる樹状細胞分化制御機序:正常細胞では恒常的に発現しているTGF-βI型受容体(ALK5)によりリン酸化される受容体Smadの内、Smad3の発現抑制が古典的樹状細胞(cDC)分化に必須である一方、Smad3の発現維持が形質細胞様樹状細胞(pDC)分化を誘導することとその分子機序を明らかにした。
TGF-β阻害薬の全身投与量依存性抗腫瘍効果とTGF-β阻害薬を用いた樹状細胞ワクチン開発:ALK5阻害薬は高用量投与時には寧ろ腫瘍の進行と転移を促進することをマウスB16黒色腫モデルで明らかにした。試験管内でTGF-β阻害薬処理した樹状細胞はマウスB16黒色腫モデルで有効であった。

自由記述の分野

immunology

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんに対する免疫が弱められないようにする免疫チェックポイント阻害薬が有効ながん免疫療法として保険診療で処方できるようになりましたが、副作用や効果が無い場合があります。一方で、がんに対する免疫を強める樹状細胞を用いたがんワクチン療法も開発段階にありますが、治療効果は未確定です。TGF-βというサイトカインはがんに対する免疫が弱めるので、抑えるとがんに対する免疫を強め、免疫チェックポイント阻害薬の効果を高めることが報告されていますが、全身投与では副作用の可能性もあります。本研究成果は従来の樹状細胞ワクチンより簡単な方法で治療効果が高く副作用が少ないがん免疫療法の開発につながる可能性があります。

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公開日: 2020-03-30  

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