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2019 年度 研究成果報告書

ストレス適応障害に関与するユビキチンリガーゼの同定とその制御による治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15759
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 応用薬理学
研究機関日本大学 (2019)
国際医療福祉大学 (2017-2018)

研究代表者

宮岸 寛子  日本大学, 薬学部, 助教 (30642417)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードストレス / ユビキチンリガーゼ / コルチコステロン
研究成果の概要

生体は、外界からのストレス刺激に対して適応するストレス適応機構を備えているが、この機構が破綻するとストレス性精神疾患の発症リスクが高まると考えられている。ストレスを負荷し、ストレス適応機構が破綻したマウス海馬では、ユビキチンリガーゼの一つであるNedd4-2のリン酸化が減少することが明らかとなった。ストレス負荷により増加するコルチコステロンを24時間曝露したマウス海馬神経細胞由来HT22細胞では、リン酸化Nedd4-2の発現量が減少した。以上より、ストレス適応機構の破綻には、海馬におけるNedd4-2のリン酸化の減少が関与することが示唆された。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

うつ病等の気分障害や不安障害などのストレス適応機構の破綻と関連が深い精神疾患の患者数は、近年大幅に増加している。本研究成果より、ストレス適応機構の破綻にはユビキチンリガーゼNedd4-2のリン酸化の減少が関与することを示唆した。今後、この同定したユビキチンリガーゼを標的とする化合物を探索し、治療薬開発につなげていきたいと考えている。精神疾患の患者は、治療が長期間にわたるために社会生活に大きな困難が生じることが多い。そのため、ストレス性精神疾患病態メカニズムの解明に基づく治療法の確立は、患者自身のQOLを高めることにもつながると考える。

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公開日: 2021-02-19  

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