研究課題
若手研究(B)
ミトコンドリア機能の低下は様々な疾患や老化との関連が明らかにされているが、その機能評価には侵襲的な検体採取を伴うため一般的な検査として普及していない。酸化的リン酸化により産生されるATPを基質とするPoly(A)の定量的解析を侵襲性の少ない新たなミトコンドリア機能評価法として考案し検証を行った。ミトコンドリア機能の低下した細胞内において、ミトコンドリアmRNAのPoly(A)が短縮することを確認し、加えてmRNAの量的変化が引き起こされることを明らかにした。
臨床検査
ミトコンドリア機能は様々の疾患や老化との関係が示唆されていますが、従来の検査法では侵襲性が高くまた検査自体も熟練を要する難しい手技を含むため、一般的な検査として普及させることは困難です。私たちは本研究を通じて新たなミトコンドリア機能の評価指標に関する知見を得ることができ、今後のミトコンドリア機能検査の発展に必要な知見を得ることができました。