初年度は培養細胞を用いた miRNA 干渉によるサイトカイン制御の検証を行った。miR-139-5p干渉を行ったところ培養上清中の TNF-α低下傾向を認めこれによりmiR-139-5p が炎症性サイトカイン制御因子として機能していることを検証できた。次年度はPBC モデルマウスを用いた miR-139-5p の生体内発現効果の検討を行った。NOD.c3c4 マウスの尾静脈に miR-139-5p inhibitorを投与することで、PBC肝臓内で低発現させるとTNF-αの低下をきたすことを確認した。従ってmiR-139-5pはPBC病態形成に関与しうることが示された。
|