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2018 年度 研究成果報告書

潰瘍性大腸炎患者に対する大腸内視鏡におけるリアルタイム自動診断

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15973
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器内科学
研究機関昭和大学

研究代表者

前田 康晴  昭和大学, 医学部, 兼任講師 (30595616)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード潰瘍性大腸炎 / 粘膜治癒 / 組織学治癒 / 人工知能 / 自動診断システム / CAD / 超拡大内視鏡 / エンドサイトスコピー
研究成果の概要

人工知能を用いた潰瘍性大腸炎の炎症活動性評価の内視鏡自動診断システムを構築し報告をおこなった。潰瘍性大腸炎患者187例の超拡大内視鏡画像22,835枚を収集し、87例の 12,900枚を人工知能に学習させた。残り100例の9935枚から525組のテストセットを作成した。本システムの組織学的炎症に対する診断能 は、感 度74%、特 異 度97%、精度91%であった。診断出力時間は0.4秒であった。結果を英文論文で報告した。(Maeda Y, et al. Gastrointest Endosc 2019.)更に2019年3月までに395名の患者から約4,5万枚の画像を収集しシステムを更新した。

自由記述の分野

大腸内視鏡 潰瘍性大腸炎 人工知能

研究成果の学術的意義や社会的意義

潰瘍性大腸炎は現在罹患患者が急増中の疾患であり本邦で22万人を超えている。つまり専門医のみでなく、一般消化器医が診療する疾患となった。潰瘍性大腸炎患者に対しては、炎症の範囲、程度の評価が必要であり、定期的に大腸内視鏡検査がなされる。大腸粘膜の炎症の残存は病状増悪や大腸癌のリスク因子とされている。しかしながら、これまでの内視鏡診断は①微小の炎症残存を拾い上げられない。②検査医によって診断のばらつき、といった課題がある。本システムはこの二つの課題を克服することを目標する。本システムの実用化は、急増する潰瘍性大腸炎患者に対し、施設や医師を選ばず、専門医と同等の内視鏡診断を可能にすることが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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