急性心筋梗塞患者におけるSGLT2阻害剤の予後改善効果の機序解明には至らなかったが、研究対象を広く「心不全患者」に拡大し、まずは拡張型心筋症における心臓MRI検査の有効性に着目し研究を行った。拡張型心筋症患者を心臓MRI遅延造影のパターンにより3群(no LGE群、mid-wall LGE群、Multiple LGE群)に分類し、心臓MRI検査施行1年後の左室リバースリモデリング(LVRR)と予後(心不全と致死的不整脈の複合心イベントの発生率)について比較検討した。結果、Multiple LGE群で有意にLVRRの達成率が低く、予後不良であることが明らかになった。
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