• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

WNK4を介した塩分感受性高血圧とメタボリックシンドロームのクロストークの解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K16077
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腎臓内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高橋 大栄  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40759552)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード脂肪分化 / WNK4 / 3T3-L1 / メタボリックシンドローム / PPARγ / C/EBPα
研究成果の概要

WNK4 KOマウスは野生型マウスに比べ高脂肪食による肥満を呈しにくいことを発見した。未分化な3T3-L1細胞にはWNK4は殆ど発現していないが、脂肪細胞への分化誘導刺激を加えることにより脂肪細胞分化におけるマスターレギュレータであるPPARγやC/EBPαの発現に先行して、WNK4が増加していた。WNK4ノックダウンしたところ、脂肪分化は抑制された。さらに、WNK4の発現量の変化は、細胞実験にてWNK4が脂肪細胞分化に必要な細胞分裂制御に関わっていることを、BrdU染色やCyclinの発現を検出することで明らかにした。以上の知見をまとめて論文で報告している。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

メタボリックシンドローム(metabolic syndrome、MetS)は、高血圧、インスリン抵抗性、脂質代謝異常、内臓脂肪型肥満からなる症候群である。WNK4はそのキナーゼ機能が活性化することにより、腎での塩分再吸収を促進し塩分感受性高血圧を引き起こすことが知られている。本研究によりWNK4は脂肪細胞でも発現し、前駆脂肪細胞から成熟脂肪細胞に分化するのに必要な細胞分裂に重要な働きをしていることが明らかになった。この研究結果によりメタボリックシンドロームのような病態に対し、WNK4が包括的な治療ターゲットとなりえることが明らかになった。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi