本研究では組織特異的にマイトファジーをモニタリングするマウスを作成したが、このマウスを使用することで今後腎疾患に限らず様々な疾患においてマイトファジー活性を正確にモニターすることが可能である。更に遺伝学的スクリーニングや化合物ライブラリーを用いたスクリーニングと併用することによりマイトファジー制御分子機構の解明やマイトファジー活性化薬の開発の一助となることが期待される。また本研究では2型糖尿病の腎尿細管ではマイトファジーが抑制されていることが明らかとなり今後2型糖尿病性腎症に対してマイトファジーを活性化する治療法が有用であることが示唆された。
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