封入体形成と骨格筋変性の病態解明に関連するゲノムバリアント抽出のため、遺伝性封入体ミオパチー(hIBM)および孤発性封入体筋炎(sIBM) 計25例に、次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析を行った。さらに疾患関連リピート配列構造の検出のため、hIBM3例に全ゲノム長鎖シークエンスを行った。これらの結果から、hIBM3例に既知変異を検出、その他の症例には未診断ながら、24のレアバリアント、27の新規バリアントを確認した。また骨格筋組織RNAのトランスクリプトーム解析を行い、hIBM群とコントロール群との比較において、発現量に関して有意差のある39遺伝子を抽出した。
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