急性リンパ性白血病においてV(D)J組み替えの機序により、IKZF1欠失が高頻度に起きることを確認した。IKZF1欠失は腫瘍特異的に起きており、微小残存病変を検出するマーカーとなり得る。我々はFISH法で4つの異なるタイプのIKZF1欠失を検出できるプローブを開発した。本法を用い、臨床症例で簡便迅速にIKZF1欠失を判定できることを確認するとともに、両アリルで異なるIKZF1欠失をきたす症例があること、欠失部位が免疫グロブリン領域に挿入される症例があることを見出した。また、デジタルPCR法でIKZF1Δ4-7欠失を定量的に検出する方法を開発した。
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