Gp130F759はIL-6受容体gp130の信号異常により関節リウマチ(RA)様関節炎を自然発症する。RA発症との関連が示唆されるMycoplasma fermentansの発症誘導機構について未発症のgp130F759への感染モデルを用いて解析した。滑膜線維芽細胞(FLS)を可視化するCol1a1-ECFP/gp130F759に感染させると、FLSは滑膜表面および滑膜下線維化層全体で検出された。また感染後の自然免疫系と獲得免疫系の階層性を明らかにするため、中和抗体(T、B、好中球)投与による細胞除去を行った。その結果、好中球除去のみが関節炎発症を完全に抑制し、T、B細胞数の増加も抑制した。
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