研究課題/領域番号 |
17K16233
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 公博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60794336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 薬剤耐性菌 / 分子標的薬 / 近赤外光 |
研究実績の概要 |
我々が開発してきたがん分子標的特異的な近赤外光線治療法であるphotoimmunotherapyは、がん分子標的特異的モノクローナル抗体と光感受性物質が結合した化合物を用いて、近赤外光の照射による蛍光分子イメージングと分子標的選択的な抗腫瘍効果を誘導する方法である。Photoimmunotherapyによるがん細胞の細胞死は、近赤外光によって活性化された抗体化合物による細胞膜破壊から誘導されるが、我々はこの方法を細菌感染症に対する治療へ応用することを以前から検討してきた。黄色ブドウ球菌の主要細胞壁構成成分と特異的に結合するモノクローナル抗体を光感受性物質と結合させた化合物を用いて、コットンラットを用いた細菌実験モデルに対して近赤外光照射による治療効果を見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
photoimmunotherapyを細菌治療へ応用する試みとして、in vivoモデルを用いたコンセプト証明のための検討が順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
成果発表・臨床実用化へ向けて、さらなる検討を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験動物の調達が予定通りとならなかったため。 次年度に当初計画に沿って執行予定である。
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