本研究の目的は、Muse細胞(Multi-lineage differentiating Stress Enduring cell)を用いて胎児発育不全(FGR)の中枢神経障害に対する新規治療法を開発することである。 本研究において、アメロイドコンストリクター(AC)を使用し、再現性のよいFGRモデルを作製した。このモデルを使用し、日齢4にMuse細胞、nonMuse細胞、あるいは媒体を投与し、各種行動評価を行った。FGRモデルでは、運動障害、認知障害を認めたが、Muse細胞投与によりそれらの障害は改善した。また、その効果はnonMuse細胞では乏しかった。
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